何でもおいているという店に立ち寄るといろんな話題が出て来た。

 踊りの仲間から、何でもおいているという店を紹介され、丁度同じ方向に用事があったので立ち寄る。確かに傘や踊りに仕える旅ガラスようの菅笠など置いていたが、目的の佐渡おけさ阿波踊りの三角の笠は置いてなかった。

 以前は踊りに使う刀や笠など置いていたが今ではインターネットで手に入る様になったので、置いていないとのことだった。

 店の主は女性で、私が日本舞踊を習っていると知り、自分の娘が小さいときから高校まで、本格的な板東流の家元に習いに京都まで通い、その為、どれだけ金を注ぎ込んだかを話して下さる。舞台に立つと100万は優にかかるし、テレビに出るような上流階級のかた方との付き合いもあるので、莫大な金を注ぎ込んだが、家元より上には行けないという理由で娘が止めてしまった云々。

 稲穂会はそんなに金はかからない団体で良いけど、踊りは一番金がかかる世界だと感慨深げに離してくれた。

 社交ダンスも娘がそれからやり始めたけれど競技会があるというと全国に行くこともあり、衣装にも金がかかった。それも止めた。私も競技選手ではないけど社交ダンスしている事を話する。近所にもあるけど、娘は伊勢まで習いに言っていたそうである。良い経験をしたと言うだけでも良いことだけど、どれだけ金を注ぎ込んだか、何にもならなかったと笑いながら話してくれた。

 フラメンコは難しいという話になり、私が60才から6年間、伊勢の教室で習っていた事を話すると驚き、先生は誰と聞くので、チュサ先生というと知っているという。スペイン村が出来た頃100名くらいの踊り子さんが近くにいて、習いにおいでといわれたが、子供の時からリズムが体にはいっていて初めて踊れる踊りだから無理と思ったそうだ。

出稼ぎに来てるから金が取れる人と思ったら、どんどん取りに来るからねと笑っていた。

 こんな話したこと無かったけど、踊りしているというので話した。良かったらまたおいでと言って下さる。 踊りに必要なものを置いていた理由が分かった。

食べ物から、骨董品、竹細工、種やら醤油、酒、梅干し、らっきょうなど大きな瓶に詰めてあるものなど、本当に何でもあるという意味が分かった。